Pages

2014年12月26日金曜日

北米におけるクラウドの2014年 ~日本に来る次の波を観測しながら~

 師でもないのに走っている12月の熊谷です。皆様年末に向けてお忙しい中かと思いますが、2014年はどんな年でしたでしょうか?
 日々お客様との打ち合わせで次のシステム投資を伺う機会の多い私にとっては、2014年は日本のお客様におけるIT企画が「データセンター」「ホスティング」から「クラウド」を前提としたインフラの考え方に確実に進んでいることを実感した1年でした。

 さて、日本のIT市場は昔から「北米の市場トレンドに対して1年~数年遅れでその波が到達する」と言われます。
 その北米にとって2014年のクラウドはどのような状況だったのでしょうか?ITソリューションベンダー向けのIT情報サイトCRN.comにおける、2014年の北米クラウド業界の振り返りのスライド記事を簡単にまとめてみました。

 The 10 Biggest Cloud Stories Of 2014
 http://www.crn.com/slide-shows/cloud/300075184/the-10-biggest-cloud-stories-of-2014.htm

  1. AWS Can't Be Ignored (AWSを無視することはできない!)
     AWSはクラウド界隈の巨人であることは周知の通り。なおかつ現在も75%のパートナーネットワークを増やしながら、今後も500のユニークなサービスを増やすとされています。文字通り無視できない存在です。
  2. Google's Enterprise Push (Googleがエンタープライズ向けのサービスに躍起)
     Google for Workのブランド名変更など、エンタープライズ向けのサービス拡充に進むGoogleの動きのインパクトは大きかったようです。
  3. Everybody Loves Docker (皆Docker大好き!)
     今年6月に1.0がリリースされた仮想コンテナ管理技術のDockerについて、Google、AWS、Microsoftなどから相次いでパートナー提携やサポートアナウンスのニュースがでました。
  4. Rackspace on the Market, Maybe? (Rackspaceは売りに出される?)
     何回かニュースになったRackspaceの売却の話。クラウド市場が伸びる中でのこの売却にはまだまだ注目が集まっている模様です。
  5. HP Buys Eucalyptus (HPによるEucalyptusの買収)
     AWSでも使われるEucalyptus は、9月にHPにより買収されたことが発表されています。競合であるHPとAWSはどのようなアクションを起こすこととなるのでしょう?
  6. Embracing OpenStack (OpenStackを胸に抱き)
     NASAで開発されRackspaceで紹介されたOpenStackは、Red hatを中心に商用展開も確実に進みつつあります。6月にはフランスの重要なOpenStack 開発に貢献したeNovanceも買収しています。
  7. Cisco Weaves Intercloud (Cicsoが取り組むインタークラウド)
     Ciscoのクラウドとユーザのプライベートクラウドやパブリッククラウドの間を自由に組み合わせる「Intercloud Fabric(つぎはぎ可能なクラウド連携)」のインパクトは北米エンタープライズ市場にとって大きなものだったようです。
  8. Microsoft Azure Ascending (Microsoft Azure上昇中)
     北米の第3四半期において136%の成長率で同じシアトルにあるAWSより2.5倍の速度の成長を見せており、北米市場シェアは10%まで伸びてきたAzureはパブリッククラウドの2番手ながらもAWSを確実に追いかけているようです。
  9. IBM SoftLayer Succeeds (IBM Softlayerの進撃
     IBMが20億ドルで買収したSoftLayerですが、後発ながらも北米では市場シェア7%に食い込んでいます。価格競争に巻き込まれずIBM顧客基盤を中心にエンタープライズ向けに展開中です。
  10. Equinix Launches Cloud Exchange (Equinixによるクラウドエクスチェンジサービス開始)
     キャリア依存しないグローバルなインターネットサービスを提供するエクイニクス社は、日本のAWSのDirectConnectサービスの提供業者として有名ですが、今年はMicrosoft Azure、IBM Softlayer、Google Cloud Platformなどを含めた複数のクラウドサービス連携を提供しています。
改めて見ますと、トップランナーであるAWSにMicrosoft AzureやIBM Softlayerなど挑む姿は日本でもその動きを伺うことができます。振り返ると今年はパブリッククラウドに関するセミナーやイベントは非常に多彩だったという印象です。
 また7番のCiscoや10番のEquinixのサービスは今後日本の大手企業やグローバル企業での検討が増えてくる分野かと思います。連携できるインフラやネットワークが揃うと、3番のDockerが生きてくる、というようにまた展開するサービスの方向も変わってくるように伺えます。

 来年はこの中からどの波が日本に到達することとなるでしょうか?

1 コメント:

  1. DreamHost is ultimately one of the best web-hosting company with plans for all of your hosting needs.

    返信削除