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2015年2月4日水曜日

ファーストペンギン

Be.Cloud通信戌亥です。

今日はデジタルガレージの創業20周年を記念して出版された「ファーストペンギンの会社」を読んで思うことを投稿します。

南極に住むペンギンは、生きる為に海に飛び込んでエサを捕獲しなければなりません。しかし、海の中にはシャチなど、ペンギンの天敵もおり、食べられる可能性もあります。そんな海に、最初に勇気を持って飛び込むペンギンの事を、「ファーストペンギン」と呼ぶらしいです。ファーストペンギンが飛び込むと、周りのペンギン達も次から次へと飛び込むのだそうです。

 新しいテクノロジーやイノベーティブなサービスが出てくると必ず否定的な意見が出ます。わたしは、そんなシーンを何度も見てきました。もちろん、ペンギンの様に、食べられるリスクもあるので、その否定的な意見もあることは、わからないわけではありません。しかし、会社の存続に関わるような、テクノロジーやイノベーティブなサービスが出てきた場合は、その時点での常識を疑い、思い切って海に飛び込む勇気も必要だとおもいます。

 先日、若い営業とあるお客様の所に訪問してきました。その時にお客様とメールの話になったのですが、よく考えてみると、若い、特に20代の従業員は会社に入ったときから、メールを当たり前のように使っています。したがって、インターネットやメールがどれだけ生産性を上げるているか、わからないようです。
 お客様とのコミュニケーションも良くなりました。海外のお客様にもリーチできます。わたしは、とあるテキサス州の会社に、メールとPayPalだけで商談を行い、販売できることを経験しました。
 コミュニケーションの向上は、営業マンだけではありません。オープンソースがここまで発達したのは、インターネットとメールのおかげです。ある意味ソフトウェア開発のイノベーションと言ってもいいでしょう。世界中のまだ見たこともないエンジニア達が、お互い一つのプロジェクトに対して、協働しているのですから、こんなことは、テレックスとFedexの時代では出来ませんでした。

 クラウドもインターネットから波及してできています。ネットワークのスピードが劇的にアップしたことで、サーバを手元に置く必要がなくなり、サーバの購入が必要なくなりました。必要な時に、必要なだけのコンピューターのリソースを使うことができるようになりました。それによって、初期投資が少なくても、様々な事が試せるようになりました。この事により商品の企画から製造、販売までのプロセスも変えました。

 これまでは新しい商品の開発をする場合には、
  1. ビジネスプランを作成する:どれだけ販売できるかという試算をしました。そして開発のコストをだし、それがビジネスとして成り立つかの計画を立てます
  2. 次に資金を獲得する:ベンチャー企業であれば投資を募ります。企業内であれば、役員会議などで、それに投資する意味を説明し、資金を出してもらいます
  3. 商品を開発する:そして最後に、資金の調達ができてから、商品を開発します
 しかし、クラウドが出てきたことでこれが逆転しました。

  1. 商品の開発をする:最小に資金で商品を開発します。ソフトウェアであれば、クラウドを利用してソフトウェアを開発し、そしてそのサービスを始めます。現在はハードウェアでも3Dプリンターや様々なものを駆使して、開発することができます。スマートデバイス等も、大手のメーカーだけが開発できるものではなくなりました。少しの自己資金で開発をすることが可能となりました。
  2. 資金を集める:投資家から集めることもできるかもしれませんが、クラウド経由で販売することもできます。例えば、この製品1000人が購入をしてくれるのであれば作ります。というような資金の集め方もあります。いろんな形で資金を集めることが可能となりました。
  3. ビジネスプランを作成する:そして最後に本格的にビジネスを拡大する為に、ビジネスプランを作成し、拡販をする計画を作成します。
 いわゆるリーンスタートアップの考え方です。このように新しい商品を開発するプロセスも、従来のやり方とは真逆の方法で行う事もできるようになりました。

 もちろん、クラウドを採用したからといって誰でもができることではありません。しかし、少なくともその可能性に目をつけて、「そんなのは必要ない」とか、「余計なことをするな」とか言われながら、メールやクラウドの導入を推進した、ファーストペンギンが皆さんの会社にもいるはずです。そして、何年か後にその人たちが会社の存続を左右するような商品開発をするかもしれません。

 倫理観や価値観がテクノロジーの進化に追いついて行っていないこの時代において、メールやクラウドももしかしたら、もう過去のものになっているかもしれません。「常識」や「権威」を疑って様々な可能性を追求してみてはどうでしょうか?



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